原田メソッドとは何か?
原田メソッドとは、中学の陸上部を7年間で13回日本一に輝かせた、原田隆史さんの独自の教育指導法です。
その詳細は、64マスのシートを使って、目標達成シートを設定することから始まります。
最近では日本ハムファイターズの大谷翔平投手が使っていたとしてメディアでも情報が流されているので、ご存知の方も多いでしょう。
現在ではスポーツの分野だけではなく、ビジネスの分野でも社員指導の研修で取り入れているところが多いそうです。
この本では64マスシートの書き方も紹介されていますよ。
目次
原田教育研究所の原田隆史さんとは、どんな人?
今回の【一流の達成力】の本は本屋で見て、即買い。
それは、ダイレクト出版からのメールで原田さんのことは知っていたし、大谷投手の目標達成シートも見て興味があったからという、とっても単純な理由です。
ダイレクト出版から発行されているのは、この本。
出典 ダイレクト出版株式会社
原田さんは問題のある中学に教師として赴任してきました。
その中学を生まれ変わらせるために、3年以内に陸上競技で日本一になるという目標を掲げます。
そして、その後、冒頭にも紹介したように、7年間で13回の日本一にするということを成し遂げるのです。
この話のイメージはなんとなくスクールウォーズのよう(笑)
このメソッドに会社の経営者も興味を示すようになり、現在では国内外の企業の社員の教育にも使われるようになって、目標達成シートは7万人以上が活用しているそうです。
教育の現場で成功した一つの技術がビジネス方面でも活かされている例で、教育の本質というのは、学校もビジネスでも同じなんですね。
では、その再現性の高い目標達成シートはどのようなものか、実際に見てみましょう!
原田メソッドを使って、大谷翔平投手の目標達成シートを作っていた
大谷投手は、今では日本のプロ野球界で第一人者で、誰もが注目している選手になりました。
その大谷投手が高校時代に書いたというのがこのシート。
マンダラのような64マスのシートですね。
なんとなくイメージはつかめますか?
このマンダラシートって、空白を埋めたくなる気持ちを起こさせますので、脳も活性化されやすくなりますし、アイデアも出やすくもなる特徴があります。
これは、一度やってみるとわかりますよ。
簡単に書き方を説明します。
真ん中の黄色の部分が目標です。
青の部分が目標を達成するために必要な要素で、青の周りの8マスが具体的な行動プランです。行動に直結しなくても、行動をイメージできる言葉が必要になります。
私も書いて見ましたが、いろんなサンプルを見た方がヒントは生まれやすいですね。
本書にも作成例が何個かありましたけど、私的にはもう少し例が欲しかったかなぁと思います。
目標は1つではない。2つの観点から生まれる目標が達成力を高める
この本で「なるほど」と思ったのは、実はこの箇所。
目標を一方面から見るのではなく、多方面から見るというアイデアです。
ひとつは見える目標。
これは数値化できるものだったり、地位だったりというようなもの。見える目標というのは具体化に近いですね。
そして、もうひとつの目標とは、親孝行であったり、他者を勇気付けることだったり、感情が伴うような目に見えない目標です。
具体例を紹介します。
2011年、なでしこジャパンがワールドカップで優勝したことは記憶に新しいでしょう。
日本は、沢選手のゴールで追いつき、PK戦の末に勝利を決め、優勝しました。
その時、彼女たちが掲げていた目標というのが、
- ワールドカップで優勝すること
- 東日本大震災で被災した方々を勇気づけること、日本を元気にすること
この2つだったのです。
原田さんはこの目標を聞いたときに、優勝を確信した!と言っています。
自分達の見える目標だけではなく、見て喜んでくれる他者の存在という見えない目標を掲げることで、相乗効果が出て達成力が高まるのだそうです。
自分の明確な具体的な目標も勿論大切だけど、それは考え方によっては自分だけが良ければという「エゴ」につながる可能性もあるということですよね。
掲げる目標が自分だけのものでは、応援は得られないこともあるし、喜びも自分だけのものになりかねない。
まあ、それで満足という方はそれでも良いのでしょうけど、それは考え方が小さいし、器も小さいということかな。
小川さんならそう言うような気がします(笑)
今の若い世代の方たちは、こうした貢献の思いが強い世代で、誰かの役に立ちたい!と見えないこころを重視する子たちが多く、見える目標だけでは効果があまり見られないといったことが多いのだそうです。
一方、ミドル世代以上の方たちは「結果」にこだわることを求められてきた世代。見える目標で頑張り、結果を出してきました。
これが世代ギャップ。
ミドル世代の方達が、若い世代に見える目標の大切さを説いても、そこにズレが生じて届かない。
だから、喜び、勇気といった観点でみる目標が必要なのだそうです。
あなたはどちらのタイプでしょうか?
- 見える目標を立てるタイプ?
- 誰かを喜ばせることを目標にするタイプ?
できれば、この2つを融合させる目標を意識すると良いみたいですよ。
こちらも本の中にサンプルがありましたので興味がある方は見てみてください。
原田メソッドのツール・64マスの目標達成シートを早速作ってみた!
64マスシートはPDFファイルでダウンロード可能なので、すぐ作成に取り掛かることができます。
私も早速作ってみました。
時間にして30分くらいで出来たでしょうか?
空白を埋めたくなる心理が働き、結構楽しく進められましたよ。
でも、これは作っただけで満足しては意味がないんですよね。
この作成したシートからさらに行動化に落とし込むことで、目標は達成できます。
64マスシートをつくった後に、行動に移すシートがあるのですが、そのシートは付属していませんし、説明も軽めでした。
これを体型立てて学べるのが、きっとダイレクト出版で提供している講座なんでしょうね。
そして、そのフロントエンド商品が先に紹介した「達成する人の法則」。
64マスシート作成の方法だけなら、こちらの本で十分かなと思います。
まとめ
- 原田隆史さんは、64マスシートを使った目標達成方法で、7年間で13回日本一を達成している
- 大谷翔平投手も高校時代にこの64マスシートを使っていた
- 64マスシートの具体的な書き方について紹介
- 数値化できる見える目標と感情が伴う見えない目標を掲げることで達成力が高まる